喉の痛みや違和感の原因は深刻なケースも

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風邪を引いて喉の痛みを感じた経験は、ほとんどの方が持っているでしょう。それだけに、何日か我慢すれば治るものと考えられがちです。しかし、命に関わる病気が原因になっているケースもあるため、油断はできません。違和感を含めた症状が長引く時には、特に注意が必要です。

喉の痛みや違和感の原因となる病気としては、喉頭がんや急性扁桃炎、咽頭炎、喉頭炎、声帯ポリープ、花粉症、インフルエンザといったものがあります。安静にしていれば簡単に治るものから、医師の治療を受けなくては回復が望めないものまであり、中には命に関わる癌のケースもあるため、油断できません。

厄介なのは、ある程度の特徴はあるにしても、やはり自覚症状だけではどの病気が原因になっているかを特定するのは困難である点です。喉の違和感が長期に渡るとしても、それだけでは喉頭がんの可能性も否定できないものの、もっと軽い病気である疑いも残ります。

長引く喉の痛みには要注意

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症状が長期に及ぶ場合、ただの風邪ではなく、より深刻な病気である疑いが大きくなります。たとえば、命に関わる喉頭がんであれば、時間の経過と共に喉の痛みや違和感は深刻になる傾向にあります。病院で正しい治し方をしなければ、自然になくなるわけではありません。

ただの風邪であれば、数日で喉の痛みや頭痛、咳などの症状が治るのが一般的です。もちろん、こじらせてしまえば長引く場合もあるものの、限られたケースである上、熱を計ったり、他の症状の様子を見ておけば、ある程度の判断はできます。

そのため、長引く喉の痛みがあるのであれば、自然に良くなるのを待つよりも、一度耳鼻咽喉科の医師の診断を受けておいたほうがよいでしょう。病院に行くのは気が進まなくても、受診しておけば安心です。たとえ癌が原因であっても、早期に発見できれば完治する可能性も低くありません。これに対し、治療が遅れれば命を落としたり、手術によって治っても声が出なくなってしまう恐れもあります。

喉に痛み・違和感を感じるタイミング



何もしないでいる時に比べ、食べたり飲んだりすると、喉の痛みを感じたり、つかえるような感覚を含めた違和感を覚えやすい傾向にあります。飲み物に比べると、大きくて固い食べ物はこの傾向が顕著です。

風邪によって喉が炎症を起こしているために、食べ物や飲み物によって刺激を受け、痛みや違和感を覚えるケースもあれば、より深刻な病気によってこうした異変を感じる場合もあります。

たとえば、喉頭がんであると、腫瘍によって喉の通り道が狭くなってしまうために、食べ物がつかえてしまったり、これまでとは違う違和感に悩まされたりします。症状が進行すると、水を飲めないほどになってしまいます。

喉の痛みを緩和する方法

風邪を中心とした比較的軽い病気によって引き起こされる喉の痛みや違和感を緩和する方法としては、古来から様々な民間療法が開発されてきました。病院での治療が必要とされないレベルであれば、こうしたものを活用するのもよいでしょう。

たとえば、民間療法の中でもネギを首に巻くのは広く知られている方法です。この他にも、みかんを焼いて食べたり、お茶でうがいをする、しょうが汁を飲むといったものは知名度の高い方法でしょう。

これらの民間療法には、人類が長い期間をかけて生み出した知恵が詰まっています。気軽に取り入れられる緩和のための対策であるため、積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。ただし、どんな病気でも治せるわけではないため、過信は禁物です。喉の違和感等の症状が治まらないのであれば、病院での受診が必要です。

喉にかかわる病気

喉頭がん
症状としては喉の痛みや食べ物を飲み込んだ時の違和感、つかえる感覚のほかに、声の嗄れがあります。1ヶ月以上声が嗄れているのなら耳鼻咽喉科を受診しておいたほうがよいでしょう。癌の中では生存率が低くないため、早くに治療を行えば必ずしも治らない病気ではありません。しかしながら、治療が遅れれば危険が増します。

急性扁桃炎
細菌やウイルスに感染して急性の炎症を起こす病気で、喉の痛みの他に発熱や食欲不振、全身のだるさといった症状もあります。治し方としては、自宅で安静にしているだけで済む場合もあり、時には抗生物質や消炎鎮痛剤等を使用します。

咽頭炎
急性咽頭炎は細菌やウイルス、物理化学的な刺激が原因で生じ、慢性咽頭炎はタバコやアルコールによって継続して刺激を受けることで現れます。まずは喉を清潔な状態にして、刺激を控えましょう。

声帯ポリープ
喉にあって声を出す役割をしている声帯にポリープ(こぶ)ができるもので、カラオケや大声を出すことで声帯を酷使するのが主な原因とされています。症状としては喉の違和感や声の嗄れがあり、自然に消滅する場合もあるものの、消炎薬やステロイドホルモンの投与のほか、手術を行うこともあります。

花粉症
言わずとしれた病気でしょう。目のかゆみやくしゃみ、鼻づまりのほかに、喉にも症状が及ぶケースがあります。季節性の病気なので、杉やヒノキをはじめとして、人によって反応する花粉の種類が異なるため、必ずしも春だけに症状が出るわけではありません。マスクや眼鏡によって花粉を遮断するほか、飲み薬や目薬も市販されているものから、病院で処方されているものまであります。

インフルエンザ
風邪と間違われやすい症状であり、喉の違和感や痛みの他に頭痛や発熱等が表れるのがインフルエンザです。季節性の病気で、冬が主な時期となるため、テレビでも患者数が増えてくると報道されます。予防のためのワクチンを打って備えておく方法もあります。

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