首の痛みの原因



人間の頭は自分で感じているよりも重いものです。そのため、首には思いのほか大きな負担がかかっています。そのため、痛みを生じるケースは少なくありません。病気が原因になっている場合ばかりではなく、日常の習慣に問題があることもあります。

まず日常的な首の痛みの原因としては、姿勢の悪さや長時間動かずにいることが挙げられます。たとえばデスクワークをしていたりパソコンの操作をしていて、前かがみになって集中して作業に没頭していると、知らず知らずのうちに筋肉が緊張してしまいます。さらに、目の酷使によって眼精疲労も関係する場合があります。

枕が合わないことが原因で首の痛みが生じるケースもあります。枕が高すぎたり低すぎたりすると、どうしても眠っている間に負担がかかってしまうためです。頭と体を休める時間であるはずの睡眠中に、過剰な負荷をかけるのが好ましくないのは言うまでもありません。

交通事故やスポーツをしている際に頭や首を打ちつけ、外傷を受けたことが原因による痛みもあります。この場合には、何がきっかけであったか、簡単に思い当たるケースが多いでしょう。ただし、時間が経ってから症状が出た場合には、因果関係に気付かない可能性もあります。

病気としては、まず頚椎椎間板ヘルニアがあります。40代から50代での発症が多く、首だけではなく背中にも痛みを感じたり、腕のしびれを伴うケースもあります。重症になると歩行困難や排尿障害につながるため、決して軽い病気ではありません。起きてからの数時間よりも、午後や夕方の方が症状が強くなる傾向にあります。なお、椎間板ヘルニアが腰椎に出ると、よく知られる腰痛の原因になります。

変形性頚椎症も原因になります。椎骨の間で衝撃を吸収する働きを果たす椎間板の弾力性が失われてつぶれ、椎骨が伸びて神経に触れると痛みにつながります。加齢によって生じるため、中高年になってから多い症状です。首を後ろや横に曲げると激しく症状が出る傾向にあり、悪化すると頭痛や耳鳴り、脱力感やしびれが生じる可能性があります。

さらに頚部脊椎症も首の痛みの原因となる病気です。40歳以降に増え、脊柱管が狭かったり、激しいスポーツやむち打ち症の経験者に多い傾向にあります。上を向いた時に症状が出やすい性質を持っています。

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首の痛みとめまい・頭痛・目が重い症状

悪化していくと首の痛みだけではなく、めまいや頭痛を伴ったり、目が重いと感じる場合があります。こうした症状には相互関係があるケースがあります。

たとえば目を酷使すると重い感じがしたり、乾いてしょぼしょぼしたり、頭痛がします。それが悪化すると首にも痛みを覚える場合があります。現代ではパソコンや携帯電話を長時間使うことで、目に負担をかけているほか、同じ姿勢を取り続けがちです。

そのため、日常的な習慣によって頭痛や目・首の痛みを感じるようになり、さらにめまいや立ちくらみまで伴うようになってしまう方も少なくありません。不自然な姿勢を取り続けてしまうと、どうしても体には負担がかかるため、時折体勢を変えてみたり、軽く体を動かす対策が必要です。

首のマッサージの誤解

痛みやだるさを感じた箇所をマッサージするのは一般的な対処法です。自分で行うほか、人にマッサージをしてもらったり、専用の器具を使う方法もあります。ただし、気をつけなければならない点もあります。

力任せにマッサージをすると、筋肉を傷める原因になりかねません。首は重要な箇所なので、素人が力いっぱいに揉みほぐすのは効果があるどころか、悪影響を与えかねないので注意してください。

そもそも、首に限らずマッサージは専門知識がないのに勝手に行うのはあまり望ましくありません。気持ちよさが体にとっても望ましい方向に向かっているとは必ずしも言えないため、わざわざマイナスの方向に向かっている危険性すらあります。

そのため、首のマッサージをするのであれば、決して力を入れないで軽く行うようにしてください。また、喉の部分には触れないようにしておきましょう。

首のストレッチ

筋肉の緊張をほぐし、血液の流れをスムーズにするためには、ストレッチが有効です。体を柔軟に保つのは怪我をしづらくしたり、全身のバランスを整えるのに有効で、これは首についても同様です。

ただし、勢いを付けてストレッチをすると怪我の原因になるため、ゆっくり力を加えていくようにしておきましょう。痛みを解決するどころか、悪化させてしまっては元も子もありません。

基本的な首のストレッチの方法としては、頭をゆっくり前後左右に倒していってください。そして、無理のないところまで傾けたら、その状態で数秒間静止しておきましょう。これらの動作の際、常に呼吸を続けてください。息を止めず、苦しくない範囲まで倒すようにしてください。

長時間のデスクワークの合間にストレッチを行えば、それだけでも負担を軽減できる可能性があります。社内では難しいなら、トイレに立った際に、ついでに首のストレッチをしてもよいでしょう。狭い場所でも手軽にできるのが便利な点です。個室の中でも困らないので、気が付いた時に実行してみてください。

首のリンパ

たくさんのリンパ腺が存在する部位であるため、病気になった時に首のリンパが腫れて痛みを伴うケースがあります。風邪のように軽い病気から、命に関わる病気まで様々な原因があるため、深刻さも一様ではありません。

たとえば、感染症や喉の炎症、喉頭がん等の悪性腫瘍の転移、急性白血病、甲状腺炎によっても首のリンパは腫れます。このように、様々な原因があるため、リンパの腫れが存在するだけでは何が問題であるかを特定するのは困難です。不安が残る場合には、病院で診断を受けておいたほうがよいでしょう。悪化してから後悔するよりは、病院に行ったのが無駄足になるほうがダメージは少ないはずです。

首の仕組み

円柱型をしている7個の頚椎が靭帯と筋肉に守られる形で構成されています。中には頚髄と呼ばれる大事な神経が通っているため、事故によって損傷すると身体機能に損傷を受ける恐れがあり、場合によっては半身不随や全身が動かなくなる危険性すらあります。

そこまでいかなくても、頚椎や神経に問題を抱えると首の痛みや腕のしびれの原因となります。脳に血液を運ぶ血管もあるため、人間の活動の上で重要な箇所と呼べます。

その一方、頭を支える役割を担っているほか、腕や肩の動きにも影響されるため、実は負荷がかかりやすい部位でもあります。姿勢が悪いと上手に負担を分散できずに首の痛みや不調を感じる結果にもなります。

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